3月11日、上海。目に鮮やかな春の景色、活気に満ちている。上海のバッテリー交換時代が本格化になった。

上海汽車集団股分有限公司乗用車支社（以下「SAIC乗用車」）、奥働新エネルギー自働車科技有限公司（以下「Aulton新エネ」）、大衆交通（集団）股分有限公司（以下「大衆交通」）、上海江南旅行サービス有限公司（以下「江南旅行」）の共同主催により、SAIC栄威バッテリー交換車種発表会・Aulton新エネ上海バッテリー交換サービスネットワーク完成式は、Aulton上海バッテリー交換ステーション001号―上海虹橋空港南ステーションの現場で盛大に行われた。

SAIC栄威バッテリー交換車種発表会・Aulton新エネ上海バッテリー交換サービスネットワーク完成式

今回の発表会に出席した主なゲストは、上海市交通委員会運営管理処長の徐偉氏、上海市経済情報委員会重大装備産業処研究員の劉建華氏、上海市道路運輸センター副主任の馬斐氏、上海市交通委員会科学技術情報処副処長の王大軍氏、上海タクシー・カーリース業界協会秘書長の周虎妹氏、SAIC副総裁でSAIC乗用車総経理の楊暁東氏、SAIC乗用車副総経理の兪経民氏、SAIC捷能プロジェクト運営部ディレクターの徐璐氏、Aulton新エネ代表取締役の蔡東青氏、共同代表取締役張建平氏、高級副総裁の楊燁氏、マーケティングセンター総経理の黄春華氏、大衆交通代表取締役の楊国平氏、江南旅行代表取締役の朗国清氏、上海強生ホールディングス副総経理の陸立平氏、上海海博タクシー総経理の劉智偉氏、上海錦江タクシー総経理の張建明氏、上海銀建タクシー総経理の呂国徴氏など。多くの著名ゲスト、業界有力者、権威あるメディア関係者が出席する中、SAIC乗用車とAulton新エネは力を合わせ、上海でバッテリー交換モデルを中心に、バッテリー交換車種とバッテリー交換ステーションのサービスネットワークを網羅する新たな戦略提携枠組みを構築する。これにより、上海のバッテリー交換時代が正式にスタートした。

多くのゲストがAulton新エネ上海バッテリー交換サービスネットワーク完成式でのテープカットに賛意を表している。

かなり力を込めた政策　バッテリー交換は鬼に金棒

「カーボンピークアウト」「カーボンニュートラル」の国家戦略と『上海市新エネ自動車産業発展加速のための実施計画』に基づき、新エネ自動車産業発展の歩みが加速している。上海タクシー業界は商用車の主体として、政策の趨勢に従い、実践行動で自動車産業電動化の普及を積極的に貢献している。発表会では、上海タクシー・カーリース業界協会秘書長の周虎妹氏は、上海タクシー業界の電動化の発展動向について率先して分析を行い、「私たちは、商用車の主体として、新エネ自動車の使用について、最も注目する問題はエネルギーチャージです。上海でのバッテリー交換モデル普及のスピードアップは、タクシーの電動化の実施、エネルギーチャージ所要時間の大幅な短縮、車両の有効運営時間の増加を効果的に促進することができる。それにより、運転手の実収入を増やすことになる。」と、商用車へのバッテリー交換技術の適用の大きな利点を指摘している。

挨拶を述べて商用車へのバッテリー交換技術の適用の大きな利点を指摘する上海タクシー・カーリース業界協会秘書長の周虎妹氏

SAIC乗用車は今回の会議で、世界初のバッテリー式電気インターネット・キャンピングカーである栄威Ei5急速交換版を正式に発表した。この車は美しいビジュアルとダイナミックなデザイン、上海汽車の「グリーンコア」新エネルギー技術、30分で80％までの急速充電、Aulton新エネ20秒超高速バッテリー交換技術を取り入れ、「自動車」と「ステーション」の完璧なエネルギーチャージの調和を実現している。SAIC乗用車副総経理の兪経民氏はインタビューで、「栄威Ei5急速交換版は安全・高効率・高信頼性などの際立った利点があり、Aulton新エネの上海における現在のバッテリー交換サービスネットワークと組み合わせ、バッテリー交換モデルを中心とした戦略的提携戦略的提携を結びます。将来に向けて、両社は上海を皮切りに全国に事業を展開し、お客様に便利で効率的、かつ安全なバッテリー交換モビリティ体験を提供します」と述べた。

Aulton新エネとSAIC乗用車はメディアの取材を受け、上海のバッテリー交換産業環境発展の構築について語り合った

SAIC栄威Ei5急速交換版が市場に投入されてすぐに上海の主要タクシー会社から熱い注目を集めた。大衆交通と江南旅行は上海タクシーのトップ企業として、栄威Ei5急速交換版の最初のユーザーとなった。SAIC乗用車、大衆交通、江南旅行のそれぞれの代表者は発表会の現場で、シンプルで盛大な納車セレモニーを行った。近い将来、上海市民は、SAIC栄威Ei5急速交換版がもたらす完璧な体験を楽しむことができるようになると思われる。

SAIC栄威Ei5急速交換版の納車セレモニーを行うSAIC乗用車、大衆交通、江南旅行の代表者

大衆交通、江南旅行は率先して栄威Ei5急速交換版の上海市場の最初ユーザーとなった

 バッテリー交換モデルの世界的創始者とパイオニアであるAulton新エネの高級副総裁の楊燁氏はマスコミのインタビューで、次のように述べた。Aultonはすでに風に乗って突き進むための十分な準備ができており、現在上海市にバッテリー交換ステーション12か所の投資・建設を行い、現段階のバッテリー交換タクシー運営のエネルギーチャージ需要に基本的に応えている。両社の戦略的提携の深化に伴い、Aultonは、SAIC乗用車との「自動車」と「ステーション」の効果的な協同を積極的に取り組み、2021年内に上海でバッテリー交換ステーション40か所を新たに建設し、合計50か所のバッテリー交換ステーションからなるバッテリー交換ステーショングループを構築する計画である。Aultonは、バッテリー交換技術は自動車産業の電動化発展において必ず大きな可能性があり、バッテリー交換サービス配置はビジネス市場の商用車から始まり、徐々に消費者市場の自家用車ユーザーへ広がっていくことになると固く信じている。Aultonは、2025年までに、上海でバッテリー交換ステーション200-300か所の投資・建設を行い、大規模のバッテリー交換サービスネットワークを構築し、「国家第14次5カ年計画」の新インフラの発展目標に合致するとともに、上海新エネ自動車産業のエネルギーチャージ需要の見込みを確実に満たし、「人・車・生活・環境」調和のとれたシティーモビリティ環境の構築を後押ししていく。

挨拶を述べて上海市場におけるAultonの5年間の発展計画を描くAulton新エネのマーケティングセンター総経理の黄春華氏

大手2社が手を組み、上海バッテリー交換連盟を結ぶ

バッテリー交換車種の発売から、バッテリー交換ネットワークの配置、更に納車と運営開始まで、バッテリー交換モビリティ環境が密接につながっている。発表会では、すべての現場ゲスト、マスコミが見守るなか、SAIC副総裁の楊暁東氏とAulton新エネ代表取締役の蔡東青氏、共同代表取締役の張建平氏が立会いのもと、SAIC乗用車副総経理の兪経民氏とAulton新エネ高級副総裁の楊燁氏は、戦略的提携覚書に署名した。両社は、上海の新エネ自動車がバッテリー交換時代を迎えるよう促進し、国の「3060」ダブルカーボン戦略を実践していく予定である。

Aulton新エネとSAIC乗用車が強者連合で、戦略的提携を正式に結んだ

第1陣発売のSAIC栄威Ei5急速交換版数百台が発表会の現場で納車され、大衆交通と江南旅行が最初のユーザーとなり、正式に運営を開始した。大衆交通代表取締役の楊国平氏は。バッテリー交換モデルがタクシー会社や運転手に認められたのは、バッテリー交換が商用車の能力向上やエネルギーチャージ時間の短縮による「より多い接客、より速い走行」の実現に役立っているからである。また、SAIC栄威Ei5急速交換版とAultonの上海でのバッテリー交換ネットワーク配置を知った多くの上海現地のタクシー会社や運転手の代表から、バッテリー交換車種を強く希望する声が多く寄せられている。今年年末まで、上海のバッテリー交換型タクシー台数は3,000台を超える見込みであると述べた。

巨大な新エネ自動車産業枠組みにおいて、完成車、バッテリー、エネルギーサービスネットワーク、自動車事業者などの関係者が互いに協力して、生態の共同建設とウィンウィンの良い相乗効果が実現することができる。業界アナリストは、Aulton新エネとSAIC乗用車との戦略的提携及び上海の現地タクシー会社からの積極的な市場フィードバックは、「上海バッテリー交換連盟」が正式に実施段階に入った兆しであると指摘している。

20秒バッテリー交換  スピードと情熱

発表会の終盤には、Aulton新エネのバッテリー交換ステーションで、SAIC栄威Ei5急速交換版の20秒超高速バッテリー交換の実車デモンストレーションが行われた。現場にいた100人以上のゲストから驚きの声が上がり、発表会はクライマックスを迎えた。現場で見たところ、SAIC栄威Ei5急速交換版がAultonバッテリー交換通路に乗り上げ、位置決めが完了した後、バッテリー交換ロボットによるバッテリー交換プロセスが正式に開始した。全工程がスムーズかつ効率的で、20秒以内に超高速バッテリー交換が完了した。

Aultonのスタッフによると、「シェアリング・超高速・安全・フレンドリー」という4つの特徴を備えた最新のバッテリー交換ステーションは、幅広い自動車メーカー・車種に対応できる20秒超高速バッテリー交換が実現されており、サービス全工程は1分以内に完了させることができるという。現在、新世代バッテリー交換ステーションは、北京、上海、広州、重慶、昆明など、国内20の大型都市で続々と稼働している。昨年、Aulton新エネが発表した2025年戦略計画と企業ビジョンによると、5年以内に全国100都市をカバーし、バッテリー交換ステーション5000か所を運営し、バッテリー交換サービス能力200万台まで拡大するとしていくという。

Aulton新エネは、これまで絶えざる技術革新を行い、バッテリー交換モデルを核心として、バッテリー交換のコア技術の研究開発、バッテリー交換ネットワークプラットフォーム運営、都市に分散型蓄エネ、バッテリーのライフサイクル管理を含むバッテリー交換事業環境を構築し、「EV充電のお悩み一掃、交換電池の価値最大化に取り組もう」という企業ビジョンの実現に専念してきた。

上海のバッテリー交換時代は、今では本格的に幕を開けている。新エネ自動車産業発展にプラスとなる国の方針に従い、SAICとAultonは、今後も中国国内における連携のテリトリーを拡張し、各都市でバッテリー交換「ミニネットワーク」の建設に基づき、さらに全国のバッテリー交換「ビッグネットワーク」に繋げていく。実践を通じて、両社の戦略的提携を深化させ、新エネ自動車ユーザーのために効率的で便利で安全なバッテリー交換モビリティサービス環境を構築し、新エネ自動車業界の高次への邁進を推進し続ける。さらに我が国のエネルギー安全、環境保護、モビリティのモデルチェンジに新たな定義を行い、「カーボンピークアウト」と「カーボンニュートラル」の実現に向けて、更なる価値を創造していく。